「トレジャー発掘!Diggers」サウンド製作ウラばなし FM音源編 その1

■FM音源ってなに?

PSG音源(ファミコン音源)、波形メモリ音源、ときてレトロゲームのサウンドを語るうえで欠かせないのが「FM音源」です。

「FM音源」のFMとは「FrequencyModulation(フリケンシー・モジュレーション)」の略で、日本語で言うと「周波数変調」となります。

オペレータと呼ばれる基本波形に周波数変調をかけることで、非常に複雑な波形を生み出すことができる方式のことで、例えば基本的なサイン波に周波数変調で複雑な歪みを与えることで元の波形にはなかったような波形を生み出すことが可能になります。

さらに複数のオペレータをいろいろなパターンで組み合わせて音色を作ることができるため、当時は※1原理的にはどんな音でも演算で作り出すことができると言われていました。

音の特徴としては、金属的でキラキラした音色を奏でることができるのでアナログシンセサイザーとはまた違った意味で電子音楽で重宝されていました。

80年代~90年代のアーケードゲームといえば「FM音源」というくらい数多くのタイトルに採用されており、「トレジャー発掘!Diggers」でいえば以下のタイトルがFM音源ものということになります。

・妖怪道中記
・源平討魔伝
・ワンダーモモ
・シティコネクション
・妖精物語ロッドランド
・カルノフ
・トリオザパンチ
・空牙
・ウルフファング
・ダークシール

次回からナムコの「源平討魔伝」を例にとってお話していきましょう。

※1実際にはFM音源の音色づくりは非常に難解で狙った音を作るのが難しく、どんな音でも作れるというわけにはいかなかった

『トレジャー発掘!Diggers』
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