「トレジャー発掘!Diggers」サウンド製作ウラばなし ファミコン編 その5

■「ワギャンランド」どうしよ・・・

勢いに乗って「ワギャンランド」の耳コピ開始です。
・・・と思ったらいきなり「RP2A03」で不安な要素で上げていた自体に!

とにかく、スタッカートした音色がメインだし、アタックの緩やかなPAD系の音色もあるし・・・さらに冒頭のサンバホイッスルみたいな音とか。

ヤバい・・・とか言ってられないので「RP2A03」をいじくってみたのですが、どうにも埒が明かないので、このプラグインで再現するのはアッサリあきらめて、他の方法を考えます。

まずは「RP2A03」で4種類の矩形波と三角波を鳴らしてサンプリングを行い、PropellerHead ReasonのNN-XTというサンプラーに取り込んで再現する方針に変更することにしました。

A1~A6ぐらいでマルチサンプルにしてあげれば、そこそこ再現度は高いのではないでしょうか?

NN-XTで再現するうえで気を付けなければならないのは、※1”ポリフォニック”を1にして、いわゆるモノフォニックにしておくことと、※2”カットオフ、レゾナンス”のフィルターをかからないようにしておくことです。

3トラックにNN-XTを配置すれば、それぞれがモノフォニック音源のトラックで、合わせて3和音のいわゆるファミコン音源の雰囲気が出ると思います。

これで晴れてADSRもかけられるしモジュレーションも効く扱いやすいファミコン音源になりました。

いやぁ~ヨカッタヨカッタ・・・と耳コピを進めていたのですが、もう一つの懸案事項であるサンバホイッスルの再現という問題が残っていたのでした。
ということで次回につづく。

※1”ポリフォニック”一つの楽器で重複して鳴らせる音の数をポリフォニック数といい、1音だけだとモノフォニックとなります。
※2”カットオフ、レゾナンス”音をこもらせたり、明るくしたりできるパラメータのこと。