「トレジャー発掘!Diggers」サウンド製作ウラばなし ファミコン編 その6

■「ワギャンランド」サンバホイッスルを再現

「ワギャンランド」のBGMの冒頭にはサンバホイッスルみたいな音があるのですが、単純に考えて「RP2A03」をサンプラーに取り込んだのだからモジュレーションで再現できるでしょ?・・・と甘く考えていたのが良くなかった。

そこで、原曲をよく聞くとほぼ正弦波っぽい音色にノコギリっぽいLFOをかけているように聞こえます。

NN-XTでモジュレーションの※1”LFO”を設定をしても、どうもしっくりいかない・・・というかあんまり似てない。

モジュレーション以外で普通に考えれば「※2”VSTエフェクト”でLFOエフェクトをかけてやること」が良い選択かなぁ~と思うのですが、ちょっと思い出しました。

たしかCubaseの標準シンセのRetrologueにシンプルで良い感じのLFOを設定するパラメータがあったような・・・

Retrologueを起ち上げて、まず正弦波をつくり、LFOのパラメータでノコギリ波を設定し、LFO周期を少し早めにしてあげたら、結構イイ感じの再現ができました。

ゲーム本編では「アニマルワールド」を選択しているとランダムで再生されるので聞いてみて下さいネ!

『トレジャー発掘!Diggers』
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ということでファミコン編はこれにて終了。
次回から波形メモリ音源編です。

※1”LFO”ロー・フリケンシー・オシレーターの略で波の周期で変調させることができる発振器のこと。
※2”VSTエフェクト”スタインバーグ社が開発した音声エフェクト規格のこと。